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参考:   Wikipedia - メアリー・スー    ピクシブ百科辞典「メアリー・スー」
       ニコニコ大百科「メアリ・スー」
       google検索 - ヒドイン (類義語)
       過去にやっちゃった痛いメアリ・スーを告白するスレ(2ちゃんねる)


■「メアリー・スー」とは?

 メアリー・スーとは、一言で言えば 酷い ひいき キャラ の事。
いわゆる ストーリーの書き手がやりがちなこと であり、そこから転じて、創作全般において
物語の書き手への「警鐘」的な存在となっています。

 一般的には 最強キャラ・無双キャラ の事を指す場合が多いのですが、この言葉では不十分。
作中最強ならメアリー? それは間違いです。

 俗な説明の仕方をしてしまえば、露骨な マンセー・周囲sage・自分age、
俗じゃない説明をすると、必要以上に 周囲の人間や世界観を侮辱し、主役をもてはやす
という事が原因で、その世界がおかしいことになる のが特徴。
これが、メアリー・スーの表面に現れる悪質さです。
( 世界観を無視していたり、キャラの性格が違っていたり、倫理観がおかしかったり、など )
この おかしさ がポイント。( おかしくないのはメアリーじゃない という事 )

では、表面にこういう症状が現れる、その根本の原因はなんでしょうか?


 参考 : tvtropes - Mary Sue (英語サイト)

 元々の定義・語源としては、スタートレックの二次創作において、作者の願望充足を軸にした
その女性作者のアバターである オリジナル女性キャラ
 を指す言葉でしたが、
マーティ・ストゥ、カノン・スーなど様々な派生が生まれていき、男性にも、と意味は拡大。
新スタートレックに登場したウェスリーという人物あたりから一次創作にも適用されはじめ、
インターネットの普及と共にスタートレックからも脱却、その後、ピュリティ・スー、ドリーム・スーなど
「特徴・スー」という定形ができ各特徴ごとに名前が誕生。
メアリー・スーはそれらの総称となり、もはや定義するのが困難に・・・
・・・そんな中、その「スー」たちにはある共通点がありましたとさ。

・・・という話みたいですね。
定義については海外でも論争が絶えないようです。
上記のオリジナル・メアリー・スー( トレック・二次・女性作家・アバター・女性・オリジナル・・・ )
から、どこまで解釈を広げるかは定まっておらず、個人個人が考えをもっていたりして、
ニコニコ大百科では言論統制まで行われている始末・・・、間違えた解釈も広がり、まさに混沌。

ここ記事全般は、インターネット内の様々な情報を集め、各サイトを見ながら書いているのですが、
なかなかこれぞという定義が見つからずに困っていました。
そりゃ、決まってないんだもの、見つからないわけです。

なので、ここでは「 メアリー・スーとはどういう定義か 」は話題にしません。
( 各派閥みたいなのがあるようなので・・・ )
メアリー・スーが創りだされた経緯に着目してみたいと思います。

 ある問題があった ──それを問題提示しよう─→ 問題盛り沢山のメアリー・スー登場!

 メアリー「↑この問題の事を言いたかった。」

定義「メアリー・スーとは何ですか?」を聞かれたら、右側・メアリーという人物 が正解でしょう。
しかしここでは 左側・言いたかった問題点 をテーマとします。

 したがって、ここから書く事は、
メアリー・スーの根底でありながらメアリー・スーという人物の事ではない という事になりますね。

その「メアリー・スーが投げかける 創作における問題点」を考えて行きたいと思います。

その問題点とは大きく分けて2つ。設定の偏り と 説得力 。

1点目 設定の偏り については、次ページ ・問題点1 内面設定をすべし! へ。
2点目 説得力 については、次々ページ ・問題点2 説得性を持たせる! へ続きます。





■作者用 メアリー・スー判定方法

 作者が、自作キャラがメアリー・スーかどうか? を判定するカンタンな方法があります。

 それは、空想の中で そのキャラクターと自分が 会話してみればいいのです。
 そのキャラクターと 他の登場キャラクター ではないですよ? 自分そのものです。
 えっ?と思うかもしれませんが、
メアリー・スーというのは「アバター」であるがゆえ「人格」がない = 行動時は作者が乗り移る 。
となると、
生身の作者自身が操作中になると、メアリー・スーキャラクターは思考停止してしまうのです。

これが、最もカンタンかつ確実なメアリー・スー判定方法になると思います。





■メアリー・スーあるある

 余談として、あるあるネタなど。


 ●唐突に失態を晒しだし、徹底的にこき下ろされる敵
    どちらが正しいのか!? 主人公 vs 敵! そんな中・・・、
    まるで作者から「 はーいそこでクズな行動してー 」と指示 でもあったかのように突然クズ化、
    叩きのめされ、主役は「悪を倒した勇者」と描かれる。
    そして「ああ主役様はなんていい人なんだ」「主役は正しかったんだ。」と思わせる。
    そういう手法がメアリー・スーではよく見ます。
    この方法のせいで、その敵役の人格が破綻したりする事も多いです。
    あれ?コイツこんな事する奴だったのか?
    これにより その敵のキャラクターとしての魅力が無い という欠点として現れます。
    大抵、作者自身が見下しているので、魅力が出にくいんですね。
    愛される悪役キャラクターたち から比べたら、ほんとクソに思えますよこういうのは。
    悪役ってのはだなぁ・・・もっとこう・・・うんぬん・・・と語りたくなってしまいます。
    敵に愛がないのがメアリーあるあるかもしれません。

 ●ナンパ男を倒して女の子を救う
    これが登場しただけでは別にメアリー・スーではないのだけれど、いわゆる あるある 。
    なにコイツレギュラーなの? ってほど登場したりします。
    要するに見下し役。敵に愛がない
    倒して女の子を救い「まぁ、あなたはこんなクズ男よりもステキ!」というのが典型例。
    いわば パンくわえて曲がり角で恋に落ちる の男性バージョン
    もっとヒネろうよ・・・。
    女の子を救って勇者!というのはテンプレですが、別に怪物でも落石でもいいんですよね。
    そこでナンパ男( 同性としての見下し対象 )が出てるのがいかにもオタクらしく、
    普段、作者が敵視している相手を作品内でこきおろす というのが典型的なメアリー
    ( 敵側の視点に全く立たない → 敵キャラの破綻が起きる )
    政治関係の漫画でも あるある パターンです。

 ●論破型メアリー
    定義が難しいんですが、論破型メアリー とでも呼びましょうか。
    例の命名法則に則れば「アーギュー・スー」ですね。
    その主役が、観衆に囲まれる中、トゲトゲフキダシ で大仰にしゃべり、敵に対して叫ぶ・・・
    ・・・ここまでは良いんです。
    で、この時、抽象的に言えば 論破される側の敵が 普通の人間として平等に扱われておらず
    作者の持つ憎しみとともに、作品レベルでディスられてる・・・
    ・・・みたいなのが論破型メアリーです。
    読者に「 おいおい敵の言い分無視かよ 」とか思われたりして、作品事態の価値を下げます。
    敵の立場に立ってみると明らかにおかしいのがコレです。
    ちゃんと筋が通っていれば違います
    というのも、メアリー作者というのは、憎たらしいものを人権無視レベルで非難するので、
    敵側の言い分や立場を、筋道を通してちゃんと作ろう という意志がないんですね。
    敵に愛がないんです。

作者自身が見下してるから「破綻」 これが上記3つの共通点ですね。
これはメアリー・スーの問題のひとつ 説得力の無さでもあります。
その敵が倒されるべくして倒される ならいいのですが、あれ?っと思ってしまう。
作者が見下しているからこそ説得力の描写が書けてしまい、あー、こりゃ作者に利用されたな という感じ
がしてしまうのがメアリー・スーの問題点です。


 ●天才・容姿端麗な主役
    考えてみると、「天才」とか「容姿端麗(美形)」って設定って、脇役向きなんですよね。
    ちょっと掲示板の言葉を拝借しますが ライバルなんてハイスペックでなんぼ ですよ。
    天才・美形・富豪なんでもござれ!
    壁として立ちはだかるという 物語上の役割 があるのですから
    で、問題は主人公側の場合。
    これも例の法則です。
    美形であるがゆえに、というのがストーリーの軸として展開するならメアリーではない
    のですけど、大抵は物語の軸にふれもしない持ち上げ専用なんですよねコレ・・・。
    YES!メアリー・スー!

 ●ワザを見ただけで使えるようになってしまう「天才」
    ゲームの演出上の 奥義書を使った!習得! ってのは含みませんよ?
    これも あるある 。
    それが天才性ではなくて作品内の能力によるものなら違います。(例:写輪眼)
    というのもこの設定、そもそもストーリーに絡められない「持ち上げ専用」なんですよね。
    YES!メアリー・スー!
    そもそもコレをバトル展開に活かすんだったら特殊能力に格上げしてしまったほうが良いですし

 ●愛されキャラ! / 心配される
    私は世界の中心でありたい というのがメアリーの中心願望
    その典型例ですね。
    実は、トラウマ・障害・病気などの設定も多いのがメアリー・スー。
    その目的はやはりチヤホヤされるため。YES。

 ●オッドアイ(左右の目の色が違う)/混血(ハーフ)/血液型がRH-AB
    これだけではどうという事も無いんですけど、「多い」ですね。あるある。
    メアリー化しやすい作者が 使いたがる という感じ。
    AとかBとか、そういう場合なら単なるキャラ設定なんですけど
    「希少存在」である点が 中心願望と合致します。
    要するにもてはやされたい? YES!
    繰り返しますが、必然性と説得力があり物語に絡む場合、メアリーではないですからね?

 ●親が不在、あるいは見下し対象
    メアリーとは中心願望の化身。
    親という存在は、「自分より偉大」な存在であるがゆえに、メアリーには存在しない場合が多い。
    居てもぞんざいだったり、虐待してたりとかして「偉大」じゃなかったり。
    親に説教されて終わるぐらいだったらメアリー名乗れませんよ!(笑)
    親に説教されたら論破!私こそ偉大なり! is メアリー。

 ●世界的に認められた優秀さ・選ばれた存在
    これもまたメアリーにありがち。
    要するに、それによって主役(アバター)が 作品レベルで持ち上げられている、という。
    超注目のアイドルだったり、有名人だったり、最年少で何かを成し遂げたりとか、
    中心願望の現れですね。

 ●死によって劇的な事態になる
    メアリーが死ぬことによって、世界レベルの影響が出る。
    凄まじい物語が展開し、全ての登場人物が悲しみにくれる事になる・・・。
    ここにも、中心願望が現れてます。その作品レベルで注目の的!と。

 ●能力の総取り
    あるある欄ながら微妙にレアですが。
    例えば、ONE PIECEにおける悪魔の実の能力、例外こそあれど「1キャラ=1実」が鉄則。
    そんな中、一人が「全能力」を持ってたりする主役がメアリー。
    1=1という「平等」を崩壊させる、やはりこれも中心願望です。

 ●読者だから知ってるので世界を変える
    二次創作メアリー・スーのテンプレな悪質さのひとつ。
    世界観へのリスペクトを完全に放棄し踏み台化、自分の快感を追求。
    まさにテンプレ通り。
    剣の魔法の世界に降り立って携帯電話がーとかSF級の武器がーとか言ってるのも同じく×。
    その世界に降り立ったなら、その世界の中だけの知識を使うべき。











 







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